海外と日本の子育て事情には、ママの働きやすさの違いがあるでしょう。海外では、ママが働くことができるようになるとベビーシッターなど外部サービスを積極的に利用する人が多いです。外部サービスを利用すると働いた分の収入がほとんどなくなるのではと不安を感じ、日本で利用する人は多くありません。しかし、比較的低額で利用できるサービスであれば金銭的な負担は少なく、ママも仕事をしている時間以外に自由時間を確保することができます。

また、日本のママは「育児も家事も完璧にしなければ」と無意識に考えているケースが少なくありません。そのため、無理をしてしまい、体調を壊す場合もあります。これは妻として、母親としてうまくできない自分に罪悪感を感じてしまう人が多いからです。しかし、疲れたときにはしっかり休み、手を抜ける部分は抜くのも1つの方法です。海外では仕事で遅くなった日に惣菜や冷凍食品で夕食をすませたり、父親が子どもを連れて外食をし、母親が休む時間を作ったりします。冷凍食品をアレンジするレシピ本もあるので、そういった本を利用するのも良いでしょう。

ほかには、お互いに助け合う習慣によって生活面でも精神面でも楽になる場合があります。シングルマザー同士が同居してお互いの子育てを助け合ったり、同じ学校に通う子どもがいる親同士が交互に送迎をしたりすることも珍しくないのです。日本でも仲が良い親同士で子どもを交互に送迎する、用があるときに預かり合う場合がありますが、まだまだ浸透しているとは言えません。他人に迷惑をかける、気を使ってしまうと考えてしまいがちですが、思い切って行動したことで子育てがしやすい環境作りをしましょう。